昨日は石巻で石巻ロックフェスが開催されました。
押し付けで復興がんばろうといっても、そりゃみんな
現地でがんばっているのは当然で、言葉だけを
流す啓蒙よりも、こうしてイベントが次々と開催されるのは
とてもいいことだと思います。
建築家をやっている私の知人は、毎週のように
東北三県にボランティアに行っており、やはり
行動あるのみと思います。
ツイッターやネットリテラシーに特化した人は、
頭でっかちになり、自分と家族のみを守ることは
もちろん大事なのですが、それ以外の多くが
見えなくなってきているなあ、と感じる知り合いも居ます。
そしてかく言う私も、現地に行っておらず、行動できていない
人間だからこそ、自分を含めて何かをやらなければ、と
こんなことを書いております。
さて、石巻ロックフェスについてですが、個人的にうれしいことが
ありました。
まだまだお客さんが少ないころから応援しているWho the Bitchが
メインステージで演奏したことがひとつです。
彼女たちは三人編成、三人それぞれががんばっていますが、
その中でWTBを引っ張ってきたギター&ヴォーカルのehi(えひ)さんへの
応援はやはりほかより強くなります。
ehiさんの旦那さんは一昨年亡くなってしまって、自分は偶然にも
その旦那さんのバンドのアルバムもデビュー当時買っていたからです。
http://www.youtube.com/watch?v=u_ogzLo5rkQ
そしてehiさんが書いた命をテーマにした「赤いレモンティー」は
はからずも今年の未曾有の災害を含めた、理不尽な命の喪失を
なにか温かなヴェールで包むような、残された、ではなく、
意味があってこの世の中に生き続ける者へのアンセム(応援歌)と
思えるのでした。
http://www.youtube.com/watch?v=GxPzyo_ZF1o
石巻ロックフェスではもうひとつ、フードコートで演奏した
イマイダイキさんの弾き語りというのがあった(と思われます)。
ダイキさんはCURTISSというバンドを組んでいて、このバンドも
偶然私はバンド結成黎明期から応援しているのです。
彼らはまだまだ若いバンドで、WTBと違い、ライヴパフォーマンスの
勢いはまだまだですが、楽曲には若さは関係なく、WTBと比肩しても
ジャンルは違いますが、まったく劣らない、ダンサブルでわくわくとさせて
くれる曲がたくさんあります。これからのバンドです。
http://www.myspace.com/curtiss.jpn
彼らは行動しました。たまに歌手が「ぼくたちには歌うことしか出来ないから」
みたいなことを言ってますが、揚げ足を取るならば瓦礫だって運べますし
どこの作業員だって出来ます。
上記の二組はそんな前置きせず、ただいつも真摯に音楽と向き合い、
出来上がった音楽で今度は観客に向き合ってきました。
彼らは自分たちができることが音楽だけ、ということではなく、
自分たちがやりたい音楽という仕事を通して、精一杯生きることを
伝えているのです。
彼らをもっと大きなステージで見られる日、それが復興が進んだ日本で
あれば、最高ですし、きっとそうなるし、そうしなければなりません。
http://gryphon.jp